この記事は「低用量ピルの服用中、生理が来た場合の対処と身体への影響」を書いた記事です。
「避妊効果は?」「副作用は?」「そもそもなんで起きたの?」などの疑問に答えます。
この記事を読むことで、より安心して低用量ピルの服用を続けたり、人によっては服用を中止したり、それぞれにあった解決策が見つかることを祈っています。
目次
ピルを服用中に生理が来た、その理由は?
ピルを服用しても生理が来なくなるわけではない
ピルは休薬期間を設けながら通常毎日服用します。ピルには女性ホルモンが含まれており、この女性ホルモンが身体に作用することで月経のタイミングや月経の量が変化します。
ピルを飲んでいると生理がなくなるということを聞いたことがある方もいるかもしれませんが、正確にいうとピルの実薬を服用している間は通常生理が来ません。
休薬期間を設け、血中の女性ホルモンの量を少なくすることで計画的に生理を起こします。
ピルを服用中に生理が来るのは正常?
通常の月経のタイミングでは無いときに月経のような出血があった場合、不正出血と呼びます。この不正出血がピルの実薬を飲んでいるタイミングであった場合には「正常」とは言いにくいです。
特にピルの服用に関係なく不正出血が起きている場合にはなんらかの疾患を疑う必要が出てきます。
しかし、ピルが原因と考えられる場合には過度な心配は必要なく、そのまま服用を続けることで自然に不正出血はおさまっていきます。
不正出血を含むなんらかの副作用はピルを服用している人の50.1%が経験しています。これらのトラブルは通常服用を開始して、1〜3ヶ月の間に起きることがほとんどです。
しかし不安な場合には他の低用量ピルに切り替えたり、処方を止めたりという対応ができますので、処方してもらった医療機関に相談しましょう。
ピルを服用中に生理が来た、どうすればよい?
ピルの服用を継続する
ピルを内服している間の出血は、飲み始めの数日みられることがあります。ホルモンバランスが変化することでおこるものですので、服用は継続して大丈夫です。
出血の量が徐々に減ってきますので、少し様子をみることも考えてみましょう。
休薬期間前に生理が来た場合の対処法は?
内服を休む前に生理が来た場合は、出血の量が増えていないか、それに伴って腹痛がないかなどほかの症状がないか注意しましょう。
また、生理用ナプキンをあてて、無理せず過ごしましょう。
1シートの途中で生理が来た場合の対処法は?
ピルの実薬を飲んでいるときに生理がきた場合には、服用初期であれば出血している量や他の症状に注意して、バランスの良い食事を摂りリラックスして過ごすなどしましょう。そうでない場合、医療機関に相談しましょう。
どうしても心配なときは?
かかりつけの医療機関に相談しましょう。
ピルを内服している間に出血が長期間続く場合は、ほかの病気の原因が考えられます。
かかりつけの医療機関もしくはオンライン診療などで処方を受けた医師に相談するとよいでしょう。
まとめ
ピルを内服している間の生理について解説しました。
ピルを内服しているからといって生理がこないということではありません。
ピルは、あくまでもホルモンバランスを整える、生理周期を整える、避妊効果を得ることを目的とした薬です。
ピルを内服している間の出血の場合、ピルの服用によるものなのか、ほかに理由が考えられるのかを理解しましょう。
もし、出血量が多い期間が長い場合は、かかりつけの医療機関、医師に相談しましょう。
参考文献: