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低用量ピル

ピルを飲む時間の誤差について、どれくらいまでなら大丈夫なのか解説します

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ピルは飲む時間帯に誤差があってはいけないの?

低用量ピル(OC:oral contraceptives)は排卵をおさえ、子宮内膜の増殖をおさえてくれる薬です。低用量ピルを毎日1回服用することにより、生理痛・出血量ともに生理が軽くなり、生理周期も安定します。まさに低用量ピルは女性の味方です。また、低用量ピルは避妊薬としても知られており、100%に近く高い避妊効果が示されています。しかし、低用量ピルは自分で飲む時間を決めて、毎日その決まった時間帯に飲まなければならない薬でもあります。したがって、飲む時間などの管理が大変で、服用が面倒になったり、飲み忘れたりする方も多いです。なお、低用量ピルは飲む時間帯に誤差があると効果が減ったり、副作用が出たりする薬でもあります。「低用量ピルを飲み忘れてしまって不安な方」「どのくらいの誤差なら大丈夫なのか知りたい方」なども多いのではないでしょうか?

ピルは飲む時間帯に誤差があっても大丈夫

低用量ピルは、毎日決められた一定の時間に飲むことによって、ホルモンバランスを整えてくれます。1~2分などのちょっとした誤差は問題がないことが多いです。さらには、2~3時間のずれがあっても大丈夫ということが研究によって明らかになっています。このように、低用量ピルは飲む時間帯に多少の誤差があっても問題ありませんので、安心してください。血中の成分の濃度を一定に保つため、毎日同じ時間に飲むことは大切ですが、「1秒1分もずれてはいけない」とピルを飲む時間に気を張る必要もありません。

ピルを飲む時間に24時間以上誤差があれば危険?

ここまでの内容で、低用量ピルの服用は2~3時間の誤差までは許容範囲内であることがわかりましたね。では、もし2~3時間以上飲み忘れてしまった場合はどうなるのでしょうか。ここでは低用量ピルを飲む時間に24時間以上の誤差があると危険なのかどうかについて解説していきます。

ピルを飲む時間に24時間以上の誤差があると避妊率が下がる?

低用量ピルを1日飲み忘れたくらいでは避妊率にはほとんど影響がないと言われます。避妊率が下がるのは7日間以上飲み忘れた場合です。しかし、ここで注意しなければならないのは副作用についてです。低用量ピルの飲み忘れにより、頭痛・吐き気・むくみ・胸の張り・不正出血などが生じます。これはいずれもホルモンバランスが崩れるためです。低用量ピルを1日飲み忘れたからといって避妊率が一気に下降するというものではありませんが、ピルによる予期せぬ体調不良などを避けるために飲み忘れた場合、医師に相談するなどしましょう。なお、低用量ピルは飲みはじめてから7日間かけてゆっくり卵巣の活動をおさえていく薬です。したがって、低用量ピルを服用しはじめた(休薬期間あけなど)7日間の飲み忘れは、1日であっても大きなリスクがあるかもしれませんので注意が必要です。

ピルを飲む時間に24時間以上の誤差があると不正出血のリスクがある?

低用量ピルの飲み忘れにより副作用が生じますが、その1つに不正出血があります。不正出血とは、生理と関係なく生じる出血のことで、女性にとっては深刻な副作用です。国内の研究結果によると、飲み忘れ12時間で2.7%、24時間で5.4%の確率で不正出血が生じます。24時間以内の誤差だと不正出血の確率は低いことがわかります。しかし、飲み忘れ36時間で24.0%、48時間で31.8%となり、24時間以上の誤差になると飛躍的に不正出血のリスクが高まることがわかります。不正出血を防ぐためにも、24時間以上の低用量ピルの飲み忘れは気をつけましょう。

ピルを飲む時間帯に誤差があったときの対応方法

低用量ピルはできるだけ飲む時間帯を同じにした方が良いですが、うっかり飲み忘れてしまうこともあると思います。朝寝坊して急いでいて飲むのを忘れていた、お昼の休憩時間に飲もうと思っていたけど持ってくるのを忘れてしまった、夜の眠気に負けてしまって服用を忘れたなど理由は様々。では、万が一ピルを飲む時間帯に誤差があったときはどうしたらよいのでしょうか?ここでは、低用量ピルを飲み忘れたときの対処法をお伝えしていきます。

ピルを飲む時間帯の誤差が24時間以内であれば、特に変わらず服用を続ける

低用量ピルを飲み忘れたときの対処法は、日本産婦人科学会OC・LEPガイドライン2015によって定められています。もし低用量ピルを飲み忘れてからまだ24時間以内であれば、気づいたところですぐに1錠服用しましょう。そして特に変わらず次の日からまた服用を開始してください。

ピルを飲む時間帯の誤差が24時間以上であったときの対処法

もし低用量ピルを飲む時間帯の誤差が24時間以上であれば、気づいたところですぐに1錠服用しましょう。そして、その日の分の低用量ピルは決められた時間にもう一度服用します。つまり、1日に2錠低用量ピルを服用することになります。なお、低用量ピルの飲み忘れにより、頭痛・吐き気・むくみ・胸の張り・不正出血などが生じることがあります。これはいずれも低用量ピルの飲み忘れにより、ホルモンバランスが崩れるためです。副作用は約1~2週間でなくなるといわれていますが、あまりにひどい場合は主治医に相談しましょう。

ピルを飲む時間帯の誤差が48時間以上であったときの対処法

もし低用量ピルを2日以上飲み忘れてしまった場合は、服用を直ちに中止して、来月の月経を待ちましょう。そして次の月経が来たらまた新しいシートで低用量ピルの服用を開始します。低用量ピルを飲んでいない間は避妊効果がありませんので、コンドームなどの他の避妊方法で過ごしましょう。なお、低用量ピルの飲み忘れにより、頭痛・吐き気・むくみ・胸の張り・不正出血などが生じることがあります。これはいずれも低用量ピルの飲み忘れにより、ホルモンバランスが崩れるためです。副作用は約1~2週間でなくなるといわれていますが、あまりにひどい場合は主治医に相談しましょう。

まとめ

低用量ピルを飲む時間の誤差について解説していきましたが、いかがだったでしょうか?

・低用量ピルの服用は2~3時間の誤差までは許容範囲内であること

・低用量ピルを1日飲み忘れたくらいでは避妊率は下がらないこと

・低用量ピルの飲み忘れにより不正出血などの副作用が生じること

・ピルを飲む時間帯に誤差があったときの対応方法

などがわかりました。低用量ピルはホルモンバランスを調整する大切な薬です。なるべく飲み忘れないように注意しながら利用していきましょう。

参考文献:

OCを服用される方へ|バイエル薬品株式会社

OC・LEPガイドライン2015|日本産婦人科学会

[最終更新日:2021年2月10日]

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