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低用量ピル

低用量ピルによる効果とは、副作用はあるのか

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低用量ピルといえば、避妊のために服用する薬というイメージをお持ちの方もいるでしょう。確かに低用量ピルを飲むことで、ある程度の避妊効果が得られます。でも低用量ピルの効果は、それだけではありません。

例えば生理痛の改善やPMSと呼ばれる生理前の不快な症状の緩和などが挙げられます。さらには肌荒れの改善効果まで期待できる薬もあり、避妊以外のメリットを実感する女性も少なくない薬です。

ただし低用量ピルなどの医薬品には、副作用があります。この記事では低用量ピルが気になっている方のために、低用量ピルの効果や注意すべきことをお伝えしていきます。

低用量ピルの避妊効果とは。避妊に繋がる?

まずは低用量ピルの主な効果である、避妊の効果について解説します。一般的な避妊方法である、コンドームを利用した際の避妊確率は、正しく使用しても100%ではありません。破れたり外れたりしてしまうリスクもあります。妊娠を望まないなら、コンドームと低用量ピルの二重の方法で避妊をすることが推奨されます。

低用量ピルはどのくらい避妊効果があるのか

低用量ピルを正しく飲んだ場合の妊娠確率は、約0.3%です。

つまり低用量ピルのみで避妊していても、妊娠するのは1,000人3人だけということになり、約99.7%の避妊効果が期待できます。

ただしこの避妊確率は、毎日忘れず、正しい服用方法で服用した場合に確認されている数字です。飲み忘れがあったり、低用量ピルと一緒に服用することが推奨されないサプリメントなどの摂取をしてしまうと、低用量ピルに期待される効果を発揮できないこともあります。一般的には飲み忘れが数回発生し、全体の低用量ピルのみでの妊娠確率は約9%です。

ちなみに一般的なコンドームのみでの妊娠確率は、18%と低用量ピルと比較すると2倍以上の確率となっています。

低用量ピルの避妊効果はすぐなのか

低用量ピルは頭痛薬などのように、飲んですぐに効果が出る薬ではありません。女性ホルモンに似た成分を取り入れ、少しずつホルモンバランスを調節する薬です。低用量ピルはホルモンバランスを妊娠状態に近い状態で維持し、排卵をストップさせます。排卵が止まると妊娠しなくなります。これが低用量ピルで避妊効果が得られる仕組みです。

避妊効果が得られるのは、生理の開始日から5日目までに服用を開始して飲み忘れがない場合、服用開始から約1週間後です。

ただし排卵がストップするまでは個人差があります。「ピルを飲んでいるから避妊しなくて大丈夫!」と安易に考えることは推奨できません。

低用量ピルの避妊効果はいつまで続くのか

長期間服用を続けることで低用量ピルの避妊効果は変わりません。忘れずに飲み続けることで、何年でも変わらず避妊効果が得られます。長く飲むことで飲み忘れの確率は高くなりがちなので、毎日しっかり飲むのが大切です。

低用量ピルの服用をやめて、避妊効果はすぐなくなるのか

低用量ピルの服用をやめてから、排卵が再開するまでは1~3か月程度です。低用量ピルの服用中止から、3か月以内に90%の人が排卵します。

「低用量ピルを飲むと不妊症になる」と言うウワサが存在するようですが、低用量ピルを飲んでいた女性がピルを止めたあとと、ピルを飲んでいなかった人の妊娠率は変わりません。

逆に言うと低用量ピルの服用をやめたら、すぐにでも妊娠する可能性があるということです。妊娠を望まないなら、低用量ピルの服用を続けた方が良いでしょう。

低用量ピルは避妊以外にも効果がある?

低用量ピルを飲むことによる効果は、避妊だけではありません。副効果と呼ばれる、いくつもの影響が期待できます。

低用量ピルの生理への効果は

低用量ピルの副効果で、1番効果を感じやすいのは生理への影響です。

低用量ピルの服用により、生理や生理に関する体調が以下のように変わります。

  • 月経周期が安定する
  • 月経困難症による生理痛や頭痛・吐き気などが改善する
  • PMS(月経前症候群)によるイライラや不安感などが改善する
  • 経血の量が減る

子宮内膜症をする効果もあり、生理によるツライ症状の多くに改善が見られる可能性があります。月経困難症を持つ86%の女性は、「単なる生理痛」と痛みを我慢しているのが現状です。

生理痛がひどい場合は我慢せず、一度病院で相談してみましょう。月経困難症・子宮内膜症の方は、病気の治療のため低用量ピルの処方に保険が使えます。病気の治療のために低用量ピルを飲む場合でも、避妊効果は変わりません。低用量ピルを飲むと決まった日に生理が来るので、旅行や受験、スポーツのために生理日をコントロールすることも可能です。

低用量ピルは肌あれやニキビにも効果がある

低用量ピルの副効果はもう1つあり、人によってはニキビの減少を実感する人もいます。生理前にニキビが出やすいのは、生理前にプロゲステロンが急に増えてしまうことが原因の1つです。

低用量ピルを飲むことで女性ホルモンの量をコントロールできるので、過剰にプロゲステロンが作られずニキビができにくくなります。

女性ホルモンにはにきびの原因となる男性ホルモンの量を押さえる効果もあるので、生理前以外もベタつきやにきびの改善が期待できる薬もあります。

低用量ピルによる副効果はいつからなのか

低用量ピルによる副効果が感じられるのは、飲み始めから1週間~3か月後くらいです。

飲み始め1週間くらいで、早い方なら肌の調子が良くなるのを感じることもあります。低用量ピルを飲み始めて最初の生理には、生理痛の軽減や経血の現象を感じられることが多いです。一方、PMSの改善効果を感じるには少し時間がかかることがあります。

PMSの不快感と低用量ピルの飲み始めに感じるめまいや吐き気が似ていて、低用量ピルに慣れるまでは不快感が続くことがあるためです。

めまいや吐き気が強く出る場合は薬が合っていない可能性があるため、処方した医師に相談してみましょう。

低用量ピルががんの予防になる

低用量ピルには、がんの予防効果もある可能性があることが指摘されています。

日本人の2人1人が、死ぬまでにがんになります。少しでもがんになるリスクが減るなら、嬉しいですね。

低用量ピルは子宮頸がんや卵巣がんの予防効果がある

低用量ピルの服用で、罹患リスクが下がるとわかっているのは以下の3つのがんです。

  • 子宮体がん
  • 乳がん
  • 大腸がん

特に子宮体がんは低用量ピルの服用期間が長いほど予防効果があり、低用量ピルを中止後も予防効果が続くことがわかっています。

子宮体がんや卵巣がんは、遺伝性のあるがんです。

家族に子宮体がんや卵巣がんの方がいる場合は、低用量ピルによる予防を検討しても良いですね。

ただし子宮頸がんは長期間低用量ピルを飲むことで、わずかに発症リスクが高まります。

低用量ピルを飲んでいる方は、定期的に子宮がん検診を受けましょう。

低用量ピルの副作用とは

低用量ピルを初めて飲んだときに、吐き気や頭痛・めまいなどの症状を感じる方が多いです。

また、浮腫みによる体重増加や不正出血が起きることもあります。

これらの初期に見られる副作用は多くの場合、身体がホルモンバランスの変化に慣れると治まります。

万が一副作用が長期間続いたり、症状が重い場合には早めに病院で相談してください。

低用量ピルによる血栓症の発生リスク

低用量ピルの副作用で、1番注意が必要なのは血栓症です。

血栓症とは、何らかの原因で血管内で血が固まり、栓となり血管を塞いでしまうことです。

臓器障害を起こしたり、最悪の場合は死に至ることもあります。

低用量ピル服用中は血栓リスクを下げるため、水分を小まめに取ったり座りっぱなしを避けるようにしましょう。

お酒の飲みすぎにも、注意が必要です。

喫煙中、50歳以上、また肥満体質の方は、血栓症リスクが高いため低用量ピルを飲むことはできません。

低用量ピルを服用する際はここに注意

低用量ピルは女性主体で避妊ができるので、コンドームよりも安全に自分の身体を守れます。

しかし低用量ピルの使用には、以下のことに注意が必要です。

低用量ピルは性病には効果がない

コンドームよりも避妊効果が高い低用量ピルですが、性病(STD)を防ぐ効果はありません。性病は感染者の精液や膣液が、性器や口・皮膚に触れることで移ります。低用量ピルは抗菌薬ではないので、飲んでいても性病の感染は防げません。妊娠だけでなく、性感染症を防ぐために、低用量ピルを飲んでいてもコンドームを使用しましょう。

低用量ピルは飲み合わせによって、避妊効果がさがる

低用量ピルを毎日忘れずに飲んでいても、飲み合わせが悪い薬やサプリメントを飲んでいると十分に避妊効果が得られません。

  • 結核の薬(リファンピシン・リファブチン)
  • HIVの薬(HIVプロテアーゼ阻害剤・非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤)
  • 抗生物質(テトラサイクリン系・ペニシリン系)
  • てんかんの薬や抗精神病薬(バルビツール酸系・ヒダントイン系・カルバマゼピンなど)
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

上記の薬を飲んでいる間は、他の避妊方法と併用するようにしてください。

特にセイヨウオトギリソウはサプリメントやハーブティーに入っているので、十分に気を付けましょう。

低用量ピルが他の薬の効果を変えてしまうこともあるので、病院を受診した際には低用量ピルを飲んでいることを必ず伝えてください。

まとめ

低用量ピルを飲むことで排卵を止めることができ、高確率で避妊ができます。コンドームとは違って女性主体で避妊できるので、妊娠を望まないなら低用量ピルの服用を検討してみましょう。

低用量ピルの効果は避妊だけではなく、生理痛の軽減やにきびの改善・がんの予防など様々な影響が期待できます。ただし低用量ピルは、医薬品なので副作用があります。

年齢や生活習慣などを踏まえて、飲んでも良いか医師に相談してください。また低用量ピルで性病は防げないし、低用量ピルの避妊効果は100%ではありません。コンドームなど別の避妊方法と併用し、より安全性を高めるのが理想です。

しっかり避妊したい方だけではなく、生理痛や月経過多・ニキビに悩んでいる方も、一度低用量ピルについて病院で相談してみてくださいね。今(2020年2月現在)はオンラインで診察してくれる病院も、複数ありますよ。

参考文献:

Contraceptive Technology

低用量ピルの中止後の妊孕性の回復|母子保健情報

月経困難症ってどんな病気?|富士製薬工業

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ヤーズフレックス配合錠 服用中の生活について

低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン

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[最終更新日:2020年2月8日]

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