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低用量ピル

ピルの種類一覧

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ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つのホルモンが配合されている製剤です。

女性ホルモンを服用することで卵胞の成熟を抑えて排卵を止めることができるため、望まない妊娠を予防するための避妊薬として使用されています。

ここでは、ピルの種類一覧についてお伝えします。

ピルの種類一覧

低用量ピルとアフターピル

ピルの副作用の多くが、卵胞ホルモンのエストロゲンによるものとされています。

低用量ピルは、配合されるエストロゲン量を低く抑えて副作用リスクをできるだけ低減し、求める効果だけを得られるように工夫されている薬なのです。

低用量ピルはそれまでのピルと比べるとエストロゲン量が少ないため、身体への影響がすくなく、安全性が配慮されています。

アフターピルは緊急避妊薬とも呼ばれ、避妊に失敗した時や性被害にあった時など、さまざまな理由から望まない妊娠の可能性がある場合に、妊娠を避ける効果が期待できる薬です。

アフターピルは、通常、性交渉から72時間(3日)以内に内服する必要があり、できるだけ早く服用することで効果が高まります。

アフターピルは月経困難症の治療目的などで使用される低用量ピルの数十倍の有効成分が含有されています。

そのため、アフターピルは、頭痛、眠気、不正子宮出血、吐き気、倦怠感、めまい、不安感、腹痛などの副作用があらわれることが少なくありません。

代表的なアフターピルのノルレボ錠1.5mg の妊娠阻止率は、72時間以内の服用で84%、4〜5日以内の服用で63%というデータがあります。

アフターピルは、これまでの月経の情報や併用薬などをもとに判断する必要があるため、産婦人科や婦人科などの医療機関を受診し、医師の処方が必要とされています。

下記からアフターピルを実際に処方してもらえる医療機関の一覧が見られますのでぜひ参考にしてください。

対面診療で緊急避妊の診断、処方ができる全国の医療機関(厚生労働省:令和2年4月6日)

 

また2020(令和2)年からはオンライン診療でアフターピルを診断、処方してもらうことができるようになりました。(2021年3月現在)

オンライン診療で緊急避妊の診断、アフターピルの処方ができる全国の医師(厚生労働省)

オンライン診療で処方してもらったアフターピルは、不適切な使用にならないように専門の薬剤師の服薬指導により服用することとされています。

オンライン診療で処方されたアフターピルの調剤、服薬指導ができる全国の薬剤師(厚生労働省:令和3年2月26日)

ピルの種類一覧

低用量ピルは、ピルを構成する2つのホルモンのうち、エストロゲンという卵胞ホルモンの含有量を少ない量にしています。

卵胞ホルモンの含有量を減らす代わりに黄体ホルモンの改良が進められ、ピルの進化がはじまっていきました。

低用量ピルには、どのような種類があるか、みていきましょう。

ピルの種類一覧:世代による分類

ピルの副作用として知られる血栓症や吐き気などの症状は、エストロゲンという卵胞ホルモンが原因であることが多いため、ピルに含まれる卵胞ホルモンの低用量化が進められてきました。

ピルは卵胞ホルモンが含まれる量によって、高用量、中用量、低用量(LD)、超低用量(ULD)に分類されます。

卵胞ホルモンを低用量化すると子宮内膜を維持する働きが弱まるため不正出血を起こしやすくなります。

そこで、各製薬メーカーはこれを補うための新しい黄体ホルモンの開発に力を入れてきました。

黄体ホルモンの種類と開発された順に、第一世代から第四世代まで4つの世代があります。

黄体ホルモンは世代が進むにしたがって、黄体ホルモンとしての働きはより強くなっています。

世代ごとに使用されている黄体ホルモンは以下の4種類です。

  • 第一世代(ノルエチステロン)
  • 第二世代(レボノルゲストレル)
  • 第三世代(デソゲストレル)
  • 第四世代(ドロスピレノン)

第1世代ピル

第1世代ピルは、黄体ホルモンとして初期に開発されたノルエチステロンが配合されており、少し男性化症状(アンドロゲン作用)が出ます。

マイルドな製剤で生理量が減る作用があるため、生理痛の緩和効果に優れています。

ノルエチステロンは最も早く開発された黄体ホルモンですが、副作用が強いということではないため、新しい薬と同様選択肢の一つです。

第2世代ピル

第2世代ピルは、レボノルゲストレルというアフターピルにも含まれる黄体ホルモンが配合されています。

アンドロゲン作用により男性化症状が発現するリスクがあるのですが、2相性や3相性などの黄体ホルモン量を段階的に変化させるスタイルにすることで、自然のホルモン分泌パターンに近づけ男性化症状をおさえています。

第3世代ピル

第3世代ピルは、デソゲストレルという黄体ホルモンが配合されており、第2世代の避妊効果を維持しながら男性化症状(アンドロゲン作用)の発現を少なくしたピルです。

それまでの世代の弱点が改善されて副作用が少ないことに加えて、にきびや多毛症の改善がみられるという特徴があります。

第4世代ピル

第4世代ピルは、超低用量ピルといわれる最新のピルで、避妊効果を維持しながらも第3世代よりさらに副作用が少ないという特徴があります。

ピルの種類一覧:段階ごとの分類

ピルに含まれるエストロゲンとプロゲステロンの配合を相性(そうせい)といいます。

ピルは21日間を1服用周期としていますが、1服用周期のなかでエストロゲンとプロゲステロンの配合量が変化するものを段階型ピルと呼びます。

1相性ピル

1服用周期(21日間)のなかで、エストロゲンとプロゲステロンの配合量が変化しないものは1相性ピルといいます。

2相性ピル

1服用周期(21日間)のなかで、エストロゲンとプロゲステロンの配合量が2回変化するものを2相性ピルといいます。

3相性ピル

1服用周期(21日間)のなかで、エストロゲンとプロゲステロンの配合量が3回変化するものを3相性ピルといいます。

本来のからだのなかでは、2つのホルモンは月経周期中に複雑に分泌量が変化しています。

 段階型ピルは服用周期前半にホルモンの量を少なくし、後半に増量するという本来の自然なホルモン変動に近い配合がなされています。

2相性ピルよりも3相性ピルのほうが、実際にからだのなかで起こっているホルモン分泌量の変化に近い状態といえます。

ピルの種類一覧:「21日タイプ」と「28日タイプ」

ピルの服用期間は21日間で、21日間服用した後、7日間休薬します。

ピルには、21錠タイプと28錠タイプ(7錠は薬効のない偽薬)があり、1つのシートになっています。

28錠タイプに薬効のない7錠の偽薬が含まれているのは、飲み忘れしないようにするための工夫です。

1相性ピルは21錠のどの薬もホルモンの量が同じのため、1つのシートのどこから服用することもできますが、2相性、3相性ピルには服用する順番があります。

低用量ピルの飲み方

低用量ピルは、生理の初日~5日目の間に服用をはじめ、1日1錠を毎日できるだけ同じ時間に服用していきます。

低用量ピルのなかには、月経開始後の最初の日曜日から服用を始めるサンデースタートと呼ばれる服用方法をとる薬があります。

月経が日曜日に始まった場合にはその日から服用し、月曜日以降に始まった場合には次の日曜日から服用をはじめます。

これによって、月経の出血が平日になるため週末には出血の心配をしなくてもよいのです。

アフターピルの種類一覧

アフターピルには性交後72時間以内に1回服用するピルと性交後72時間以内に1回服用し、その12時間後にもう1錠を服用するピルがあります。

そのほか、ヤツぺ法と呼ばれる中用量経口避妊薬を使用する方法もあります。

ヤツぺ法は、ノルレボ錠が承認される前に日本で一般的に行われてきた方法で、72 時間以内に中用量の経口避妊薬を2錠服用し、さらにその12時間後に2錠服用する方法です。

WHOが行ったノルレボ錠とツぺ法を比較した試験では、有効性、安全性ともにノルレボ錠の優位性が確認されており、日本産科婦人科学会の指針ではノルレボ錠を第一選択として推奨しています。

ヤツぺ法は他の緊急避妊法が利用できない場合においてのみ使用するとされています。

ピルの副作用

低用量ピルの服用時に注意すべき副作用として、血管内に血のかたまり(血栓)が詰まる血栓症があります。

 そのほか、低用量ピルの副作用として、不正子宮出血、性器出血、月経痛、下腹部痛、悪心、頭痛などがあります。

対面診療・個人輸入との比較

低用量ピルは産婦人科などで処方してもらうことで使用できますが、ピルの取り扱いをしていない産婦人科もあります。受診の際にはその点をしっかり確認しておくとよいでしょう。

実際に医療機関を受診して対面診療してもらう際の費用と個人輸入を購入する際の費用は、どのようになるのでしょうか。

 医療機関を受診して低用量ピルを処方してもらうには、初診料や再診料のほかに薬剤を処方してもらうために処方料がかかります。

 医療機関でもらった処方箋を持って薬局で薬を出してもらう際にも、薬代金のほかに調剤料などがかかります。

海外で使われている低用量ピルを使用してみたいと思うことがあるかもしれません。

個人輸入した薬剤を通販で購入する場合、これらの費用はかかりませんので、費用面ではとても安くなります。

ただし、個人輸入の低用量ピルを服用していて、なんらかの副作用や健康被害があらわれたときの補償や対処はありません。

副作用や健康被害が生じて医療機関で治療を受けることになれば、かえって高くつくことになります。

 日本で認可されていない薬であった場合、対応する医師もその薬のことがよくわからないので、素早く処置してもらうことができない恐れもあります。

まとめ

ピルの歴史は長く1960年代に開発されてから現在にいたるまで約60年にわたる使用経験があり、薬剤の性質や副作用などについてもよく理解されています。

避妊効果だけでなく月経不順や月経困難症、宮内膜症などの治療にも使用され、とても良い効果をあげています。

ただし、血栓症などの命に関わる重篤な副作用もありますので、手軽さや値段の安さだけで安易に使用することはやめましょう。

適切に使用することで安全に望む効果が得られる薬ですから、自分に合った低用量ピルを賢く選択しましょう。

参考文献:

緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)|公益社団法人日本産科婦人科学会

 

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