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低用量ピル

低用量ピルってなんなの?効果から副作用まで徹底解説

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低用量ピルは、女性ホルモンが含まれている薬です。

低用量ピルは、主に、避妊や治療目的で使用され、様々な種類があります。

正しく使えば、高い避妊効果が得られるとともに、生理症状の緩和や、ニキビ改善効果なども期待できる場合もあります。

一方で、低用量ピルは薬ですので、副作用もあります。

「低用量ピルって避妊にどれくらい効果があるの?」

「低用量ピル、興味はあるけど、よくわからない」

という方は、この記事を参考にしてください。

低用量ピルってなんなの?

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低用量ピルとは?

低用量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが含まれている薬です。

低用量ピルには様々な種類がある?

低用量ピルには、含まれる卵胞ホルモンの量や、黄体ホルモンの種類、配合されている女性ホルモンのパターンによって、様々な種類があります。

卵胞ホルモン(エストロゲン)の量によって、高用量、中用量、低用量に分類されます。そのうち、卵胞ホルモンが少ないものを、低用量ピルといいます。

様々な種類の中から、避妊や治療などの目的に合わせた低用量ピルを使用します。

低用量ピルの仕組みとは?

低用量ピルの主な働きは、排卵を防ぐことです。

また、薬の種類により、子宮頸管粘液の性質や量を変化させる作用、子宮内膜の増殖を抑える作用があります。

これらの働きにより、妊娠の過程である排卵や、精子の侵入、受精卵の着床を阻害し、妊娠を防ぎます。また、生理に関わる月経困難症などの病気を治療します。

低用量ピルにはどんな効果があるの?

低用量ピルの避妊効果はどれくらいなの?

低用量ピルの服用は医師の指導を守って服用し続けた場合の妊娠確率が他の避妊方法に比べて低い避妊方法の一つといえます。

低用量ピルを正しく1年間服用した際の避妊の失敗率(妊娠率)は、0.3%です。一方、飲み忘れを考慮した避妊の失敗率(妊娠率)は9%です。言い換えると、低用量ピルは、飲み忘れなく服用すれば、99.7%の避妊効果が認められているということになります。

その他の避妊方法の失敗率は、一般的な使用の場合、コンドームで18%、レボノルゲストレル放出IUS(子宮内システム)で0.2%、銅付加IUD(子宮内避妊用具)0.8%です。

低用量ピルは、女性ができる避妊方法のうち、IUSやIUDと比べ、医師による装着などが必要ないため、比較的心理的な抵抗感の少ない避妊方法とされます。

低用量ピルはPMSや生理の改善にも効果がある?

低用量ピルは、PMS(生理前症候群)や生理の症状のためにも処方される薬です。

PMS(月経前症候群)とは、生理前の腹痛や、頭痛、めまい、情緒不安定などの症状のことです。

PMSは、生理周期に伴う女性ホルモンの変動、主に排卵が関係しているとされています。

低用量ピルは、排卵を止め、女性ホルモンの変動を緩やかにすることで、PMSの症状を改善します。

また、低用量ピルは、子宮内膜の増殖を抑える作用があるため、以下のような生理に伴う症状を改善します。

  • 月経血量の減少
  • 月経血量が多いことによる鉄欠乏性貧血の改善
  • 月経困難症(月経痛)の改善
  • 月経不順の改善
  • 子宮内膜症の予防と改善

その他、卵巣がんや子宮体がんの予防、乳房良性疾患の予防などにも効果が認められています。

低用量ピルを服用するとニキビや肌荒れにも効果があるの?

低用量ピルの服用によってニキビや肌荒れが改善することがあります。体内のホルモンバランスを整えることで、生理の際に起こりやすいニキビや肌荒れを改善する効果が期待できます。

ただし、低用量ピルの種類によって、含まれるホルモンの量や種類が異なるため、ニキビや肌荒れに対する効果には薬によって差があります。

低用量ピルの副作用とは?

低用量ピルにはどんな副作用があるの?

低用量ピルは薬ですので副作用もあります。

軽度の副作用としては、乳房の張り、頭痛、吐き気、下腹部の痛み、倦怠感、むくみなどがあります。

重大な副作用としては、発症することはまれですが、血栓症があります。血栓症は、血管の中に血の固まりができ、血管が詰まる病気です。

低用量ピルの副作用はいつまで続くの?

乳房の張りや吐き気、倦怠感、体重増加などの軽度な副作用は、服用開始から1〜3ヶ月程度でおさまることが多いです。

低用量ピルを服用したことによるホルモンバランスの変化が原因で起こるので、服用を継続するとホルモンバランスが落ち着き、副作用もおさまります。

ただし、症状がひどい場合や、長く続く場合は、医師に相談しましょう。

低用量ピルの重大な副作用・血栓症とは?

重大な副作用である血栓症は、発症することはまれですが、特に服用を開始して最初の3ヶ月が最もリスクが高いと報告されています。

血栓症は、血の固まりが体のどこにできるかによって症状が異なります。

足の血管(静脈)に血の固まりができる深部静脈血栓症、その血の固まりが移動して、肺の動脈に詰まる肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などがあります。

服用中に以下のような症状が現れたら、血栓症の疑いがありますので、すぐに服用をやめて、救急医療機関を受診する必要があります。

  • 激しい頭痛
  • 突然視野が狭くなる
  • 舌がもつれる
  • 突然の足の痛みや腫れ
  • 手足の痺れ

また、血栓症のリスクが高い、高血圧の方や、35歳以上で1日15本以上喫煙している方、前兆を伴う偏頭痛の症状がある方などは、低用量ピルの処方適応外となる可能性があります。

低用量ピルはどうやって飲むの?

低用量ピルは毎日1錠を決まった時間に飲む

低用量ピルは、毎日1錠を決まった時間に飲みます。

時間帯はいつでもいいので、あらかじめ服用する時間を決めておくと飲み忘れを防げます。

低用量ピルには、「21錠タイプ」と「28錠タイプ」があります。

21錠タイプは、21日間毎日服用し、その後7日間休むというサイクルを繰り返します。

28錠タイプは、28日間毎日服用し、休薬期間なく28日間の内服サイクルを繰り返します。28錠のうち、最後の7日分はプラセボ錠(ホルモン剤が入っていないもの)です。薬を毎日飲むという癖をつけられるので、開始の飲み忘れを防ぐ狙いがあります。

21錠タイプの休薬期間および28錠タイプのプラセボ錠服用中の期間で、生理が開始します。

低用量ピルを飲み忘れた場合はどうなるの?

避妊薬としての低用量ピルは、毎日服用することで、避妊効果が得られます。

低用量ピルを飲み忘れた場合は、以下のような対処をします。

1日飲み忘れたとき

翌日の投与時間までに飲み忘れに気づいたときは、ただちに飲み忘れた前日分を服用し、その日の分もいつも通りに服用しましょう。

2日以上飲み忘れたとき

飲み忘れたピルの内直近のものをその場で服用し、残りの錠剤は予定通り服用します。プラセボを除く、ホルモンの入った薬を7錠以上連続して服用するまでは期待される得られないため、妊娠を望まない場合他の避妊方法を併用するか、性行為を避けましょう。

※28錠タイプの最後の7日分はプラセボ錠(ホルモン剤が入っていないもの)なので、飲み忘れても避妊の効果には影響ありません。

低用量ピルの処方を受けるにはどうすればいいの?

低用量ピルは医療機関で処方を受けられる

低用量ピルは、クリニックや病院などの医療機関を受診することで、医師に処方してもらうことができます。

低用量ピルには、様々な種類があるため、医師に自分の体質や、薬に期待する効果を伝えることで自分に合った低用量ピルを処方してもらえます。

また、低用量ピルは、副作用が出る可能性があるため、医師と相談しながら服用することも大切です。

月経困難症や子宮内膜症などの治療目的の処方場合は、保険適応ですが、避妊などの目的での処方は、保険適応外となります。

避妊目的の低用量ピルは、1周期分で2,000〜3,000円台が相場です。それに加えて、医師の診察料が必要となります。

また、治療目的の場合は、診察の中で血液検査などの事前の検査が必要ですが、避妊目的の場合は、必ずしも事前に検査を受ける必要はありません。

ですが、副作用などのリスクもありますので、定期的に医療機関で診察および検査をしてもらうことで、安全に服用を継続できます。

低用量ピルのオンライン診療とは?

低用量ピルの処方には、医師の診察が必要ですが、オンライン診療で処方してもらえるクリニックもあります。オンライン診療とは、直接対面をせず、オンライン上で医師に診察してもらうことです。

専用アプリや、LINEなどのチャットサービスを利用した診療を提供する医療機関もあります。低用量ピルを安全に服用するために、対面でもオンライン診療でも、医師が正しく診察をしてくれる医療機関を選びましょう。

※チャットなどの文字や写真を使ってのオンライン診療は、正しく診察を受けられないリスクがあります。適切な診断のために、ビデオ通話等を活用した診察が推奨されています

まとめ

低用量ピルは、避妊や治療目的で使用されている薬です。その他にも、生理症状を緩和するなど様々な効果が期待できます。「避妊をしたい」、「生理痛を和らげたい」など、ご自身の悩みに沿って低用量ピルの使用を検討してみてはいかがでしょうか。

参考文献:

低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン(案)|日本産科婦人科学会

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