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ピルのネット通販は危険なの?
ピルは毎月のつらい生理をコントロールしてくれたり、妊娠リスクを緩和した上でパートナーとの安全なセックスを営むために服用する薬剤です。
ピルは、もともと病院での対面診療を受けた上で処方を受ける薬でしたが、インターネットの発達により、今ではネット通販(ネット処方)に対応している医療機関もあります。
家にいながらピルが購入できるので便利になったともいえるでしょう。
コロナ渦で病院での二次感染のリスクも顕在化してきました。
婦人科はとにかく待ち時間が長いことで有名ですよね。待ち時間の間に隣に座っている人から感染する可能性も否めません。
非接触型の処方スキームとしてピルのオンライン処方が注目を集めています。
一方、ネット通販には危険もあります。ここでは、ピルをネット通販で購入するリスクをみていきましょう。
ピルのネット通販のリスク
結論から言うと、医師の診断なしにネット通販で購入したピルを服用することは危険です。
ネット通販で安価であることを売りに販売されているピルには、海外で製造された出どころの疑わしいものが少なくありません。
中には悪質な業者が正式な薬品の輸出入に必要な「薬監証明」などを行なわずに、違法に個人輸入しているという可能性もあります。
ピルの錠剤自体が破損していたり、そもそも本物のピルなのかどうか疑わしい場合もあります。
破損しているピルは医薬品としての効果が保証されておらず、生理コントロールや避妊効果が得られないことも少なくありません。
さらには、予期せぬ副作用が生じて生理の症状が重くなるケースも考えられます。
また、ピルは全ての女性が安全に飲むことのできる薬ではありません。
血栓症のある人、タバコを吸う人、乳がんの人やその既往歴のある人、生理ではないのに異常出血のある人、肝臓が悪い人、前兆のある偏頭痛の人など、ピルの服用にリスクがある人は少なくありません。
ピルを服用する際は必ず医師の診察を受け、ピルが飲めるかどうかを判断してもらう必要があります。
このように、医師の診断を受けずネット通販でピルの購入することは、おすすめできません。
ピルのネット・オンライン診療とは?
ここまで、ネット通販でピルを購入する恐ろしさを解説していきましたが、様々な理由で「病院に行きたくない」「家にいながらピルを購入したい」と思われている方も多いと思います。
そういった方には、ピルのネット・オンライン診療がおすすめです。
ネット・オンライン診療について
ネット・オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどの通信機器を使って、自宅にいながら病院を受診できる医療サービスのことです。
カメラやビデオを使ってオンライン上で医師の診察を受け、薬は郵送してもらいます。
オンライン診療に当たる医師は、厚生労働省から義務付けられているオンライン診療に関する講習を修了しているいるので、オンラインで患者の診察を行うプロフェッショナルと言えるでしょう。
診察が終了したら何ヶ月分必要かという希望の処方量を決定します。
最後に決済です。
支払いはクレジットカードやNP後払いで受け付けているクリニックがあります。
スマートフォンやパソコンで顔を見ながら行うオンライン診療だけでなく、通話やチャット形式で診察を行なっている病院もあります。
オンライン診療は、2020年の新型コロナウイルスの影響で急激に普及しはじめています。ここではオンライン診療のメリット・デメリットをお伝えしていきましょう。
ピルのネット・オンライン診療のメリット
ピルのネット・オンライン診療のメリットは、何といっても非対面であることです。
オンライン上では対面しますが、実際に病院に出向く必要はありません。
自宅にいながら医師の診察を受けられるので、待ち時間はありませんし、交通費もかかりません。
プライバシーも完全に保たれます。
「医師が男性だったら嫌だな」「待合室で地元の知り合いにあったらどうしよう」
なんて悩みを婦人科で抱いた経験がありませんか?
こうした悩みに対しても、オンライン診療であれば知り合いに遭遇する可能性もありません。
医師の性別をこちらから指定することもできます。
また、院内での二次感染リスクが避けられます。
病院での待合室が密だった場合そこで感染するリスクがあります。
そうしたリスクを避けられるのがオンライン診療のメリットの一つであると言えるでしょう。
ピルのネット・オンライン診療のリスク・デメリット
ピルのネット・オンライン診療は、スマートフォンやパソコンで顔を見ながら行う形式が一般的でした。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、特例で通話形式やチャット型の診察も可能になっています。
通話形式やチャット型のオンライン診療では、医師の顔が見えないため、相手が本当に医師なのかどうか不安になりやすいです。
また、オンライン診療ではピルの受け渡しが郵送になります。
診察当日にピルをもらえないので、その点はデメリットと言えるでしょう。
一方、最近では当日配送が可能なオンライン診療サービスがあるようです。
ピルのネット・オンライン診療の流れは?
では、実際にピルをネット・オンライン診療で購入するとなった時、どういった流れで行えばいいのでしょうか。ここではピルのネット・オンライン診療の流れをご紹介していきます。
ピルのネット・オンライン診療の流れ?
ピルをネット・オンライン診療で購入したいとなった場合、まずはオンライン診療をしている病院またはクリニックをネットなどで探すことが一般的です。
「ピル オンライン診療」と検索すれば多くのサイトがヒットします。
掲載順位が高いからといって本当に信頼できるサイトかどうかは判断できませんので、まずは問い合わせをしてみて、
(1)医師の診療を受けられるのか
(2)薬品の出どころ
などを確認してみましょう。
ピルのオンライン診療をしている病院またはクリニックが決まったら、指定された流れで予約を行ないましょう。
予約はサイト内でできる所もあれば、アプリを使って予約する所もあります。
サイト内に詳しい方法が記載されていると思うので、各病院やクリニックの方法に従ってください。
診察当日は、スマートフォンやパソコンのネット環境を整えておいて、オンライン上での診察を受けます。
所要時間はおよそ10~20分程度です。診察の前に看護師さんから簡単な問診を受ける場合もあります。
診察が終わったら、後日ピルが郵送で届きます。診察代はクレジットカードまたはNP後払いなど選択できるので、自分の都合の良い方を選びましょう。
ピルの種類は?ネット診察で全て購入できる?
ネット・オンライン診療で処方されているピルは、トリキュラー・マーベロン・ラベルフィーユ・ファボワール・アンジュ・プラノバールなどです。詳しくは診察当日に医師と相談して、自分にあったピルを選びましょう。
ピルの受け取り方は?
ピルの受け取り方法はポスト投函をしてもらえることが多いです。手渡しなど、クリニックによって対応が異なりますので確認してください。
まとめ
ネット通販でピルを購入するリスク、ピルのネット・オンライン診療などについてまとめていきましたが、いかがだったでしょうか?
ネット通販は安全性に問題がある可能性があることをご紹介しました。
一方で、医師の診断を受けることができる、ネット・オンライン診療では自宅にいながら医師の診察が受けられ、安全なピルを購入できました。様々なピルが販売されていますが、正しく安全なルートで処方を受けるようにしましょう。
[最終更新日:2021年2月10日]