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低用量ピル

ピルを長期服用中の不正出血にはどう対処する!?

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パソコンを開いた女性

「いまは仕事をがんばりたい」

「生理痛を軽くしたい」

「生理周期をコントロールしたい」

低用量ピルの服用を考える理由は人それぞれです。自分のこころとからだのケアや、ライフプランを真剣に考えた際に、ひとつの選択肢として考えられるのではないでしょうか。

一方で、低用量ピルは薬のため副作用もあります。そのひとつが、「不正出血」です

この不正出血、服用してしばらく経った後でも急に起きる場合があるのはご存知でしょうか。

この記事では、ピルを長期服用中でみられる副作用のひとつ、「不正出血」について詳しく解説していきます。

※本文では、「低用量ピル」のことを「ピル」、「月経」のことを「生理」と表記しています。

低用量ピルってなに?長期服用できるの?

はてなの写真

休薬期間を設けながら、毎日服用することで排卵が起こらないようにする経口避妊薬がピルです。通常28錠セットか21錠セットで処方されます。

高い避妊効果のほかに、生理不順や生理痛の改善、PMS(月経前症候群)による精神面と身体のトラブル軽減されるなど、正しく服用すればさまざまなメリットを得られる薬です。

ピルは長期服用してもいいお薬なの?

ピルの服用自体に大きなリスクがある人の条件に当てはまらない人であれば、基本的には長期間の服用はおすすめできます。その上でも、ピルの長期服用に伴うリスクを理解した上で、定期的に検診を受けることが強く推奨されます。

まずピルを長期間服用することでいくつかの病気のリスクが高まることを理解しておく必要があります。

その一つが子宮頸がんです。長期間低用量ピルを服用し続けた人の間でやや子宮頸がんを罹患するが高まったという報告があります。このため、低用量ピルを長期的に服用する方には子宮頸がんのスクリーニングを定期的に受けることが推奨されます。

また、海外研究ですが、低用量ピルの長期服用によりわずかに乳がんの罹患率が上がったという報告があります。低用量ピルの服用を停止して5〜10年で乳がんの罹患率は服用していない人と同じくらいになります。他に肝臓がんの罹患リスクも上がる可能性があることも明らかになっています。

しかし一方で、長期服用によって予防できる可能性のある病気もあります。例えば子宮体がんや卵巣がんの罹患率は減少するとされています。子宮体がんは長期服用していない人と比べたとき50%の罹患率減少がみられ、卵巣がんでは5年の継続服用ごとに20%ずつ罹患率が減少します。

このため一概にピルががんのリスクを高めるとはいえません。

ピルはいつまで内服してもよいの?

日本のガイドラインによると、50歳以上の女性のピルの内服は禁忌とされています。

これは、50歳を過ぎると血栓症リスクが高くなるからです。

血栓症とは

血液が固まりやすくなる症状のことです。血の塊が心臓や肺、脳の動脈で詰まると、心筋梗塞や脳梗塞などを発症します。ピル服用者で症状が出る割合は1万人中3人程度とされています。ふくらはぎに違和感を感じるなど少しでも体調に不安があれば、医療機関に相談してください。

また、閉経が近づくにともない、卵巣機能が低くなるため更年期症状が現れます。

この場合は、ピルではなくホルモン補充療法(HRT)やプラセンタ注射、漢方薬が選択肢にあげられています。

 

ピルを長期服用中に不正出血!その原因はなに?

生理用品の画像

不正出血とは生理ではないタイミングで出血する状態のことをいいます

ピルを服用していると、休薬期間中に生理(消退出血)が起こりますが、不正出血はこの生理が起きる期間以外の出血のことをいいます。

不正出血は、主にピルを飲み始めたタイミングで起こることが多いですが、長期服用をしているときにも、起きる場合があります。

ピルを服用中に不正出血がかどうかはどうやって見極めるの?

「この色・量だから〇〇に違いない」という自己判断は困難ですふだんの生理も、生理痛の有無、期間・量の個人差があるように、不正出血の状態も人によって違います。

このため、正確に状況を記録するなどして、医師に判断してもらう必要があります。

下記のような観点でみるとよいかもしれません。

  • 膣分泌物の色…茶色のおりものに近い色/鮮血
  • 陰部や腹部の違和感…ある/ない
  • 量…軽い日用のナプキンで1日を過ごせる量/ピル服用前の生理時と同じ量 

この他にも普段の月経と違うなど、違和感があれば医師に伝えるようにしましょう。

ピルを服用中にどうして不正出血が起こるの?その原因は?

長期服用中の不正出血の原因は、大きく分けて3つです。

原因1 ホルモンバランスの変化

女性ホルモンはストレスの影響を受けやすいため、ストレスが刺激となった可能性があります。たとえば仕事や家事、からだの疲れなどがあげられます。

原因2 下痢や嘔吐など

ピルを服用後に吐いたり、下痢によってピルがうまく吸収されなかったりした可能性があります。

原因3 ほかの疾患

子宮筋腫や子宮頸がんなど、新たに発生した婦人科系疾患によって生じた可能性があります。

ピルを長期服用中の不正出血にどうやって対応すればよいの?

生理ナプキンの画像

茶色い少量の出血でも鮮血でも、不正出血が続くと不安になりますよね。

どのような行動をとればいいのでしょうか。

医療機関や病院に相談しましょう

まずは、ピルを1シート飲みきって自然におさまるか確認をしましょう。それでも変化がみられないときは処方を受けた医療機関など医師に相談しましょう。

その際に、

  • いつから出血したのか
  • 出血量(ピルを内服前の月経状態とどう違うのか)
  • 腹痛、陰部のかゆみ、違和感の有無

の症状をお医者さんに伝えられるよう、メモを用意してください。

ピル以外の原因があればその治療を行いますし、ピルの種類を変える可能性もあります。

オンライン診療でも相談ができる?

ピルを長期服用中の不正出血については、オンライン診療でも相談可能なことがあります。

ピルを長期服用する際のポイント

女医の写真

ピルを長期服薬するにあたって気をつけたいポイントを紹介します。

半年~1年に1回の婦人科検診を!

ピルを服用中に気になる症状がなくても、検診によって性感染症や婦人科系の病気が見つかる可能性があります

自治体によっては、無料で子宮頸がん検診を受けられる場合もありますので、お住まいの地域の情報を確認して、うまく活用してみましょう。

ピル以外の薬を飲む際は医師や薬剤師に相談しましょう!

ピルとほかのお薬を一緒に服用すると、避妊効果が不十分となり、副作用を強めてしまう場合があります。逆に、ピルがほかのお薬の効果を強めたり、弱めたりすることもあります。

たとえば、風邪をひいたときによく処方される抗生剤はピルの避妊効果を弱めますし、血糖値を下げる薬や血圧を下げる薬はピルと服用することで効果が弱まる可能性もあります。

ピル以外のお薬を飲む場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

 

まとめ

不正出血がみられたときは、最近の生活状況と飲み忘れがないか確認し、自然とおさまるのかまず様子を見ます。それでも変化がみられず不安になるようでしたら、診療を受けてください。

ピルは、正しく使えば生理の悩みから解消され、ライフプランを考えるうえでとても役に立つお薬です。

そのためには、副作用も正しく理解して服用することが大切になります。

 

参考・引用文献:

改訂版女性のためのピルの本 佐藤力 幻冬舎 2019

日経ヘルス「女性ホルモンの悩みすべて解決book」 2019 10月号

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