アフターピルの服用後には出血が起こることがあります。
避妊できた場合、消退出血(月経)などの出血が起こります。
しかし避妊できず妊娠の可能性がある場合、消退出血や月経は来ません。
アフターピルの服用後にいつまでも出血が来ない時、妊娠したかもしれないと不安な気持ちになりますよね。
消退出血がいつ来るか不安な方は是非この記事を参考にしてください。
目次
アフターピルとは?
アフターピルは非常時に避妊を行うための薬
アフターピルは非常時に取り入れる、不本意な妊娠を防ぐ緊急避妊薬です。避妊に失敗してしまった時やしっかり避妊できたか不安な時など、緊急時にアフターピルを処方されます。
アフターピルは女性ホルモンを摂取することによって排卵を遅らせたり、防いだりして妊娠を回避します。
妊娠が回避できると消退出血があり、アフターピルの効果が出ていることが判明します。
アフターピルの長所は、避妊の失敗など非常時に服用することができることです。
一方、短所は緊急用の薬であるため、副作用を経験する方が少なくない点と、処方を受けることを躊躇う方が少なくないことです。
アフターピルには妊娠の成立を防ぐ効果があります。逆に言えば妊娠が成立してしまえば効果を得られません。このため、性交渉後に早くアフターピルを服用することが推奨されます。
そのため、アフターピルの効果を高めるために、性交渉後速やかに服用してください。
アフターピルはどのくらいの効果があるの?
72時間以内の服用で約95%以上の妊娠回避率がありますが、100%確実なものではありません。性交渉後から早い段階でアフターピルを服用すると妊娠回避率は高まります。
消退出血(生理)があるまでは性交渉を控えるか適切な避妊を行うことが大切です。
アフターピル服用後に起こる消退出血とは?
アフターピル服用後の消退出血とはなんのこと?
消退出血とは、妊娠が成立しなかった際、血液中のホルモンの低下により子宮内膜が剥がれ、子宮から出血することをいいます。いわゆる生理は消退出血の一種です。
基本的には消退出血によって、避妊ができず妊娠してしまったという不安は解消されると言ってよいです。しかしながら出血があったとしても妊娠に伴う不正出血の可能性もあるため、妊娠検査薬を利用するか医療機関で妊娠検査を受けるかをして確認する必要があります。
消退出血は生理や不正出血となにが違うの?
アフターピルを服用する際には不正出血が起きる可能性があります。
不正出血は消退出血以外の子宮からの出血をいいます。
不正出血と生理を判別する方法として、血液の状態から見分けることができるという言説があります。不正出血はサラサラとしている経血、生理はドロドロとしている経血であるというものです。しかし明確な根拠は確認できません。
消退出血なのか、不正出血なのかよくわからない出血があった場合、特徴を的確に医師に伝え、医師に判断してもらうようにすることが理想的です。
アフターピルで避妊に成功したことはどうやってわかるの?
アフターピル服用後に消退出血があれば避妊は成功できるの?
消退出血が来たときに、避妊が成功したと考えて基本的には差し支えありません。アフターピルは排卵を抑える効果があるため、避妊に成功すると生理が起こります。
元々の生理予定日から1週間が経っても生理が来なかったときや、服用後3週間経っても消退出血がなかった場合、避妊ができなかった可能性があるので、妊娠検査を受けることが推奨されます。
消退出血はいつごろ来るの?
避妊に成功している場合には多くの場合アフターピルの服用後3週間以内に月経があります。
3週間が立つ前であれば消退出血が起きる時期は個人差があるため、消退出血がくるまでの期間が空いても心配することはありません。
アフターピルの服用後、元々の生理予定日から生理日が遅れることは珍しくありません(およそ50%の確率です)。
消退出血はいつまで続くの?
基本的には普段の生理と同じくらいの期間続くと考えられます。
アフターピル服用後に生理はいつ来るの?
およそ約21日以内に生理がくる
アフターピルの服用後、早い段階で消退出血がある女性もいますが、約50%の女性は数日程度生理が遅れます。妊娠が成立していなければほとんどの場合、アフターピルの服用から21日以内に消退出血があります。
消退出血がいつまでも来ないけど大丈夫?
消退出血が来ない場合は妊娠の可能性も
消退出血や生理が来ない場合はアフターピルの避妊の効果が表れなかった可能性があります。
妊娠をした可能性があるので、病院へ診察に行きましょう。
アフターピル服用後3週間経過しても月経がない場合は?
月経がこない場合は、病院へ診察に行くことをおすすめします。
妊娠をしている可能性があるため、その確認をする必要があります。
性交渉後からアフターピルを服用する時間が遅い場合や服用後の嘔吐などで避妊が失敗した可能性があります。
妊娠の可能性がある場合はどうしたらいいの?
医療機関で検査をしましょう
母体の健康のために、診察を受ける必要があります。
アフターピルを取り入れた後、生理がこない場合は妊娠している可能性があります。
その際には病院で診察を受け、妊娠の有無を確認することができます。
生理がこない場合、自己判断で避妊の成功を確認できません。
できるだけ早くに病院へ診察を受けに行くことをおすすめします。
妊娠が発覚し、出産を望まない方は人口妊娠中絶を行います。
不本意な妊娠をしてしまった際、医療機関にて人工的に妊娠を中絶させることを人工妊娠中絶といいます。身体面だけでなく、精神面、経済面でもかなりの負担がかかる手術です。
人工妊娠中絶手術の決心をした場合は、体の負担を減らすよう手術のスケジュールを可能な限り早めに決めるようにして下さい。妊娠の成立から時間がかかると手術にかかる費用も、身体・精神両面の負担も大きくなるためです。
いずれにせよ、不本意な妊娠を避けるためには、正しい避妊方法の知識を身に着けておくことがとても重要です。
不安を抱えている方は一人で悩まず、まずは診察を受けることををおすすめします。
市販の妊娠検査薬も利用可能
アフターピルの服用後から3週間経過しても月経がない場合は避妊ができなかった可能性があります。
その際には市販の妊娠検査薬を使用するか病院で妊娠検査を受け妊娠しているか判断をするようにしてください。
市販の妊娠検査薬は手軽に妊娠の判断ができますが確実ではありません。
もし陽性判定であった場合、出産を望む場合も望まない場合も早めの受診が推奨されます。
少しでも避妊の確率を上げたい場合は?
できるだけ早めにアフターピルを服用しましょう
性交渉後72時間の範囲の内に服用することが推奨されます。できるだけ早く服用する方が高い避妊の効果が期待できます。
性交渉後からアフターピルを服用する間が空いた場合でも、服用することで避妊効果が期待できる場合もありますので、確認しましょう。
アフターピル服用後に低容量ピルを服用することも
避妊の効果をより高めたい方は、低用量ピルの使用を勧められることがあります。
低用量ピルの服用を始めることでより確実な避妊を実現するためです。
まとめ
避妊をしなかった方、確実に避妊ができたか心配な方、予期しない妊娠を避けたい方はまず病院へ相談してみましょう。
参考文献: