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アフターピルはなぜ避妊効果がある?仕組みを説明します

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アフターピルを使いたいけれど、アフターピル のことがよくわからなくて不安という女性もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事ではそんな方向けに、アフターピルが避妊効果を発揮する仕組みや、アフターピルを服用することによる体への影響を解説いたします。

アフターピルとはなんなのか?

アフターピルとは緊急避妊薬

アフターピルとは緊急避妊薬の通称で、避妊に失敗した場合や性被害に遭った場合などに、望まない妊娠を防ぐために使用する薬です。

一般的であればは性行為後72時間以内に使用することで効果が得られると考えられています。

アフターピルの避妊効果はどれくらいなの?

現在国内で使用される主な緊急避妊薬には、ノルレボ®やそのジェネリック医薬品があります。

レボノルゲストレル(ノルレボ®の成分名)を服用することによる妊娠阻止率は、市販前の海外臨床試験で84%、国内臨床試験では81%と発表されています。また、ノルレボ®の市販後に行われた国内使用成績調査では、妊娠阻止率は90.8%という結果になっています。

※妊娠阻止率は「妊娠阻止率:月経周期日ごとの妊娠確率から求めた妊娠予定数を用いて算出した値」と定義されています。またこの臨床試験において、被験者は「性行為後72時間以内に、レボノルゲストレルとして1.5mgを1回経口投与」されています。

 

ノルレボ®製造販売会社の考察では、妊娠例においてはノルレボ®服用日と排卵日が近かったり(予測排卵日の翌日~3 日後に服用)、月経周期が不順(排卵日に服用)であったりしたため、十分な排卵抑制ができなかったとのことです。

ノルレボ®を使用した8割以上の女性は避妊効果を得られていますが、既定の用法用量通りに飲んでも妊娠を避けられなかった例もあるということです。

そのため、ノルレボ®の製造販売会社も「本剤投与により完全に妊娠を阻止することはできない」と添付文書に注意事項を記載しています。

アフターピルには副作用もある?

どんな薬にも副作用はつきもので、アフターピルも例外ではありません。

アフターピル服用後、発現頻度の高い副作用には、消退出血や不正子宮出血の他に頭痛、吐き気、だるさなどがあります。

アフターピル服用後にこのような症状が現れた場合、まずは安静にして様子を見てみましょう。

あまりに症状がひどく日常生活に支障をきたすようであれば、アフターピルを処方してもらった病院をもう一度受診し相談してください。

アフターピル使用時の注意点は?

用法用量に関連する注意点

ノルレボ®やそのジェネリック医薬品は、性行為後72時間以内に1回服用します。

服用錠数は製剤により異なる場合がありますので、医師や薬剤師の説明を聞き、受診時にもらった書類をよく確認してください。

持病や授乳など、特別な背景に関連する注意点

アフターピルを服用すると、悪影響を受けかねない人たちがいます。

まず、心臓・肝臓・腎臓の病気の既往歴がある方は、持病が憎悪する可能性もあります。さらに、体重 75 キロを超える方、または体格指数(BMI)が 30 kg/m2 よりも大きい方には効果が減少する可能性が指摘されています。

またアフターピルとの飲み合わせが悪い薬も存在します。例えばてんかんやHIVの薬を飲んでいる方は、アフターピルの効果が減弱してしまうことがあります。

上記に当てはまる方は、心配事があれば受診時に医師に相談してみましょう。

アフターピルはなぜ避妊効果があるの?

アフターピルが妊娠を防ぐ仕組みとは?

アフターピルが妊娠を防ぐ仕組みは、実は明確にはわかっていません。

医薬品研究者が参考にする専門書にも、アフターピルの効く仕組みを複数の機序がこれらの薬物の効力に寄与すると考えられていますが、正確な機序については不明であると記載されています。

製薬会社の実施した動物実験の結果から、排卵前と排卵後では、それぞれ異なる仕組みで避妊効果を示すのではないか、と推測されています。

アフターピルを排卵前に服用した場合

排卵前にアフターピルを服用した場合は、排卵を抑制するという仕組みで避妊効果を得られます。

排卵直前に、卵胞を育てるためホルモンが一時的に多量に分泌されるLHサージという現象が起こるのですが、アフターピルを内服すると、このLHサージが抑制される、あるいは遅延すると考えられています。

アフターピルを排卵後に服用した場合

排卵後、着床前にアフターピルを服用した場合は、受精を阻害する作用や受精卵の着床を阻害するという仕組みにより避妊効果を得られます。

子宮内膜の増殖を抑制することで、着床せず妊娠が成立しなくなるためと考えられています。

アフターピルを服用後に体に起きる変化は?

アフターピルを服用後、出血が起こる

アフターピルを服用後、多くの場合「消退出血」と呼ばれる出血が起きます。

一般的に消退出血とは、自然に起こる生理とは区別され、アフターピル服用後など通常の月経周期とは異なるタイミングで起こる出血を指します。

アフターピルは女性ホルモンを身体に取り入れることで避妊効果を示します。アフターピルが効果を示していると妊娠が成立せず、子宮内膜がはがれ落ちます。これが「消退出血」として認識される現象です。

消退出血が起きるということは、受精卵の着床に欠かせない子宮内膜が不要になったということです。

つまり、消退出血は避妊成功のしるしになるのですが、このような現象が起きることは頭に留めておいたほうがよいでしょう。

アフターピルを服用後、生理周期がずれることがある

避妊が成功していれば、1か月程度で生理が来ると考えられます。

ただ、アフターピルを服用すると、生理周期が10日前後変わることがあります。

予定よりも生理周期が早まることが多いですが、周期が遅れる例も確認されています。

アフターピル服用後、生理が来なかった場合

アフターピル服用後、3週間たっても生理が来ない場合は、妊娠している可能性も考えられます。このような場合は、すぐに妊娠検査薬で検査してみましょう。

妊娠検査薬は第2類医薬品として、ドラッグストアでも数種類販売されています。

妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から検査可能で、尿中のhCGを検出します。hCGは、ヒト絨毛性ゴナドトロピンという妊娠中に産生されるホルモンです。

約1分で結果が判明しますが、判定が陰性でも生理が始まらない・陽性だった場合など不安なことがあれば医師に相談してみましょう。

アフターピルはどこで処方してもらえるの?

アフターピルは医療機関でのみ購入が可能

アフターピルはドラッグストアなどで市販はされていません。

昨今アフターピルを一般用医薬品化する案が議論されているところですので、将来的に市販される可能性はありますが、現状は医療機関で処方してもらわなくてはなりません。

アフターピルは、主に婦人科・産婦人科を受診することで処方されます。

アフターピルを処方してもらえる医療機関は、ホームページにその旨記載されている場合が多いので、事前に情報をチェックしてから受診しましょう。

アフターピルの価格は自由診療であるため、医療機関やアフターピルの種類によって異なり6,000円~20,000円ほどになります。

アフターピルはオンライン診療でも処方が可能

近くにアフターピルを処方してくれる医療機関がない、デリケートな内容なので受診しづらいなど、医療機関を受診できない事情もあると思います。

また、副作用症状がひどいなどの理由で、再度受診する可能性も考えられます。

このような場合に備え、選択肢に入れておきたいのがオンライン診療です。

一部の医療機関では、オンライン診療でアフターピルの処方を受け付けてくれます。アフターピル自体は郵送で届く場合もあります。

直接受診できない・受診が難しい事情がある場合は、オンライン診療を活用してみてください。

アフターピルを通販で購入しても大丈夫なの?

通販でもアフターピルは販売されていますが、あまりおすすめはできません。

通販では医師による処方ではなく、自己判断で購入・使用することになるからです。

医師や薬剤師の指示を仰がずに服用することで、間違った方法で飲んでしまう、アフターピル服用と授乳のタイミングを誤って乳児に影響が出てしまう、といったことが懸念されます。

また、もしも通販で購入したアフターピルを服用後、入院治療が必要なほどの重い副作用が出た場合、国による副作用被害救済制度が受けられなくなります。

さらに、通販のアフターピルは必ずしも有効性や安全性が保証されているものではありません。

日本では医薬品のインターネット販売は厳しく規制されていますから、海外のサーバーを使った通販サイトで海外製品を販売し、日本の規制をかいくぐっていることが多いです。

海外では日本と異なり、偽造医薬品や基準を満たさない医薬品が横行しています。

本当に黄体ホルモンが必要量含まれているのか、有害物質は含まれていないのか、よくわからないものを服用するのは危険です。

自分の体を守るためにも、必ずアフターピルは医師に処方してもらった上で服用しましょう。

アフターピルの効果を高めるためには?

少しでも早くアフターピルを服用する

日本で入手できるアフターピルは、基本的には72時間以内に服用することで避妊の効果が得られるものです。

ノルレボ®やそのジェネリック医薬品の場合、服用までの時間が早いほど非妊娠率は高くなるとされます。

ですから、性行為後なるべく早く受診し、アフターピルを服用することをおすすめいたします。

アフターピル服用後に低用量ピルを服用する

排卵前にアフターピルを飲んだ場合は、その後低用量ピルを飲み続けることで妊娠しにくい環境を維持することができます。

また排卵後にアフターピルを飲んだ場合は、消退出血後に低用量ピルを飲み続けることにより、避妊効果を高めることができます。

低用量ピルも婦人科や産婦人科で処方してもらえますので、心配であれば受診して服用するとよいでしょう。

アフターピル服用後は嘔吐しないように

アフターピル服用後に現れる副作用の中に、吐き気があります。

嘔吐した際にアフターピルの成分も体外に出してしまい、十分にアフターピルの効果を得られないことがあります。

服用後2時間以内に嘔吐があった場合、再服用など対応を取る必要が出てきます。

もしも、服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、自己判断せず処方医に相談しましょう。

吐き気がひどく受診できそうもない場合は、オンライン診療を活用するという手もあります。

また、アフターピルの成分を吐いてしまうことを防ぐため、受診時にあらかじめ吐き気止めも処方してもらえないか相談してみるのもよいでしょう。

まとめ

アフターピルはは医療機関を受診し、医師に処方してもらうことで入手できます。

アフターピルが効果を示す仕組みは、詳細なところはまだ明らかになっていませんが、排卵前に服用した場合は「排卵抑制作用」によって避妊効果を得られると考えられています。

また排卵後にアフターピルを服用しても、「受精」や「受精卵着床」といった現象が阻害されるため、一定の避妊効果を得られるといわれています。

しかし、妊娠が成立してからでは避妊効果を期待することはできません。

アフターピル服用によって、消退出血や生理周期が乱れることがあります。

また副作用として、頭痛、吐き気、だるさなどが現れることがあります。

これらの症状で何か不安なことがある場合は、速やかに医師や薬剤師に相談しましょう。

参考文献:

4.排卵の予測|公益社団法人日本産婦人科医会

ノルレボ錠 添付文書・インタビューフォーム|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

プラノバール配合錠 添付文書・インタビューフォーム

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